ドイツ ベルンハルト・コッホ醸造所 醸造責任者の坂田千枝さんによるワインセミナー
こんにちは!LA GALERIEスタッフのRYOTAです。
先日、ドイツの南ファルツ地方、ハインフェルド村にあるベルンハルト・コッホ醸造所で醸造責任者を務める坂田千枝さんにワインセミナーを行って頂きました。現地と中継を繋ぎ、ベルンハルト・コッホのワイン造りやワイン産地の現状をお話し頂きました。
ファルツ地方はドイツで最も温暖なワイン産地で、恵まれた土壌と栽培しやすい平地が多いため、沢山のブドウ品種がつくられるそうです。ベルンハルト・コッホでは、どんな好みのお客様が来られても1本は合うワインが見つかるようにと願い、70~80種ほどのアイテム数を揃えられてると伺い大変驚きでした!その沢山のワインが全て単一品種のみを使って造られていることに、テロワールやそれぞれのワインのキャラクターを表現したいという醸造所のポリシーを感じました。元々は、地域密着で地元の方々のためにワイン造りをされていたそうです。しかし、近年では海外への輸出も全生産量の2割ほどに増えています。
実際にテイスティングをさせて頂き、リースリングは芯の通った美しい酸味が印象的でした。シャルドネはメロンやアプリコットの香りを感じることができ、澄んだ厚みのある果実味は食事を選ばないワインだと感じました。シュペート・ブルグンダーのワインに関しては、赤い果実のフレッシュな香りからは想像できないほど、凝縮した果実味が口の中に広がりました。
やはり、よく話題に挙がる地球温暖化は、ドイツのブドウ栽培やワイン造りにも大きく影響を及ぼしているようです。冷涼な気候に適したリースリングの育成は年々難易度が上がっている一方で、黒ブドウに関しては年々育てやすくなり、特にピノ・ノワールは大変出来が良く、近年はグレートヴィンテージが続いてるそうです。ベルンハルト・コッホでは温暖化による影響を以前から考慮して、様々な品種のブドウを実験的に植えて長い目で見た先行投資もしていると仰ってました。
坂田さんにベルンハルト・コッホの様々なワインの飲み頃を伺ったところ、飲み頃は全て「今」だそうです!熟成のポテンシャルはあまり考慮せず、今開けてすぐ美味しいワイン造りをされているところに、ベルンハルト・コッホの地元住民の方々のためにワイン造りを行ってきた歴史の積み重ねを感じます。
LA GALERIEでもベルンハルト・コッホのワインを扱わせて頂いてます。ドイツで活躍する坂田さんに思いを馳せながら、ぜひベルンハルト・コッホ醸造所のそれぞれのキャラクターがはっきりした美味しいワインを試してみてください!